ADHDとは嘘の病気なのか
ADHDは見た目にはわからない障害です。知的障害とは違うために、ただの性格が困った人だと思われることもしばしばで、ADHDとは嘘の病気、作られた病気であるという人もいるくらいです。
本当にADHDは嘘の病気なのでしょうか。
ADHDは作られた病気という説
数年前に、ADHDの父と言われるレオン・アイゼンバーグという方が、亡くなる前に、ADHDは作られた病気であるという言葉を残しています。
これが発表された当時は、ADHDは作られた病気、嘘の病気であるという人もいたようです。
しかし、レオン・アイゼンバーグ氏のいたアメリカでは、ADHDではなく、家庭環境が原因で問題行動を起こしていたような子供達に治療薬を投与した結果、ADHD患者とされる子どもが急増したこと、そして治療薬の売り上げが50倍にも跳ね上がったという事実があります。アメリカでは10歳の男の子の10人に1人がADHDの治療薬を服用したことがあるそうです。
さすがにそんな頻度でADHDは発生していません。
アイゼンバーグ氏の発言は、このことに問題を感じた結果出たものではないでしょうか。
ADHDは嘘の病気なのか
ADHDの人の脳では、機能障害が起こっているという事実を考えると、ADHDは嘘の病気だとは言えないでしょう。ただし、診断は問診などで行われるため、ADHDではない子どもや大人をADHDだと診断して、必要のない治療を続けるということはできます。
ですから、ADHDが嘘の病気だというわけではなく、製薬会社と病院などが結託して、そういうような診断を下すということがアメリカでは起こっていたかもしれないということです。
このアイゼンバーグ氏の発言の一部が切り取られたために、ADHDは作られた、嘘の病気だと思っている人もいるかもしれませんが、それは誤解だと言えるでしょう。
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