ADHDの過集中とは
「過集中』という言葉をご存知でしょうか。これは、文字のとおり、集中しすぎるということなのですが、ADHDを含め、発達障害をお持ちの方の中には、こういった特性を持つ方が多くいます。
集中しすぎるというと、一見良いことのようにも思えそうですが、実際のところはどうなのでしょうか。
ここでは、ADHDの過集中について、掘り下げていきましょう。
過集中の症状とは
過集中とは、過度に集中しすぎる症状のことを指します。集中するのが難しいという特徴を持つことの多いADHDの方が、集中できるのは良いことではないかと思う方もいるでしょう。
しかし、過集中とは単に集中しすぎるというだけの症状ではありません。
その集中の度合いは異常で、例えばご飯を食べるのを忘れたり、寝るのを忘れて、ずっと何かにとりつかれたように作業を行うようなレベルの状態を指します。
また、周りが見えなくなりますから、突然ひとりでぶつぶつ話し始めたりといった行動をとり、周囲の方を驚かせることもあります。
その他にも、日常生活に支障が出てしまうため、過集中という症状は集中できないという症状と同じように、患者を苦しめるものなのです。
過集中との付き合い方
過集中の症状があると、集中しすぎるため日常生活においてさまざまな弊害が現れます。しかし、何かに対して高い集中力を保てるというのは強みにもなるはずです。
例えば、過集中の状態にあると周りの雑音や環境が気にならなくなりますから、通常なら集中なんてできないような環境下においても、集中して作業に取り組むことができます。
ですから、過集中も個性として受け入れ、集注力が高いという面をのばすことができれば、仕事や勉強の面で立派に強みになるのです。
とはいえ、過集中の症状のある方は、自分が興味のないことに関しては取り組むことが困難で、また、睡眠不足などに陥りやすいので、ますます日常生活がままならなくなって心を病んでしまうこともあります。
こういった面に対応することができれば、過集中の症状自体に苦しめられることもなくなるでしょう。
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