ADHDの人は方向音痴が多いのか
ADHDと方向音痴とは
一見関連がなさそうなADHDと「方向音痴」ですが、心当たりのある方もいるかもしれません。
ADHDの諸症状と、「方向音痴」に関わってくる要素を紐解いてみましょう。
特徴
ADHDの方向音痴は、次のような特徴と特性によるものがあります。
- 方向音痴と関連して、待ち合わせ時間等にも遅れる
- 時間経過が認識できなかったり、10分、30分、1時間などの時間の長さを感覚的に認識することが困難
- 時間感覚の部分の脳障害により、予定を立てたり遅刻をしないようにする予防策を立てることが困難
- そのため、「まだ大丈夫」「もう間に合わない」と実際の時刻と認識のずれが生じ、また空間認識も弱いため目的地に早すぎたり遅すぎて到着したりする
- 3種のADHDのうち、特に不注意優勢型ADHDは脳の視空間認知機能がよわいとされている
空間認識と時間の認識のずれが遅刻等を招くため、方向音痴や時間にルーズといった周囲の認識を生んでしまうようです。
注意点・まとめ
ADHDが「方向音痴」であるという特性は、よく転んだり事故に遭ったり、また物にぶつかったりするという特性にも現れています。
これも空間認識のずれ(実際に存在する物と自分との距離感覚のずれ)が原因になっていると考えられます。
行く順番を筋道立てて計画したり、行ったことのない場所へ行くのが苦手で、すぐ道に迷うと言う人はADHDの可能性も高いです。
またADHDの特性として「注意が他の方向に行く」ことがあげられます。そのため、時間なら時間、場所なら場所に集中してしまうため「約束をすっぽかす」「時間を守らない」「場所を間違える」等の弊害が起こります。
ADHDが併発する症状でのストレスの中でも、方向音痴は比較的対策が容易です。
自分が道筋・時間を把握していると過信しないで、到着地の下調べや到着時間を予測して動くのが大切です。
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