ADHDの私と仕事と恋愛と
亜衣 26歳 女 障害者入所施設職員
私がADHDを疑ったのはごく最近で、大人の発達障害の本を読んでからでした。保育士資格取得の際に障害について学んできたので、薄々勘づいてはいましたが、それから6年で疑惑から確信に変わったのです。
そこから自分の生活を見直し、自分が困っている部分を抜き出して見たところ、私の困る点は好きな事には熱心ですが苦手なことや興味のないことに関してはとことん集中力がない所や多動です。そして今1番苦労しているのがものを無くすことと記憶が曖昧なところ、ケアレスミスです。
私はこの今1番困っている3点で仕事にも支障があり、恋人から貰った大切な指輪を無くしてしまったことがあります。
幸い会社は障害者施設と言うこともあり、薄々私の事には気付いているようで一生懸命仕事するけど抜けてる子、という事でミスを指摘してもらうこともありますが、自分でメモを取ることを忘れずに、また、ものの置き場を決めて置くことにしています。
親も恋人も今の私を受け入れてくれていて、特に恋人は私の多動であったり不注意や興味、集中が一点集中する部分をフォローしてくれています。
また、他人や自分の気持ちが分からないことが多く、失言も多いのですが会社でも恋人にも裏表のない素直でいい子と受け入れてもらっています。ただやはり友達は出来づらいです。気持ちが分からない分、私とどう関わっていいのか分からないのだと思います。
今後のキャリアや生活としては、正直キャリアアップは望んでいません。なぜなら今の生活や仕事でいっぱいいっぱいだからです。生活では、今の恋人と結婚して新生活を考えています。勿論、恋人からの結婚の申し入れでした。お互いに支えあって生きていくつもりです。
私が生まれた時代はまだ障害について重要視されていない時で、子どもの頃の方が多動が酷く、親にも苦労をさせてきたと聞いています。しかし、周囲に受け入れてくれる人がいて、私はこういう人で、こういう事に困ります、と正直に話をする事で様々な道が開けると思います。しんどいとは思いますが最初はだめでもめげずに何度も挑戦してみてください。昔と違って今はアドバイスをしてくれる機関もあり、そのような所に頼ってみるのもいいかもしれませんよ。障害のある人にも必ず幸せがあることを願っています。
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