ADHDには先延ばしをする傾向がある
ADHDの代表的な症状の1つに、先延ばし傾向があるという症状があります。
先延ばしとは、やらなければならないことを、放ったらかして他のことをしてしまい、やるべきことの期限が迫っているのにもかかわらず、なかなか手をつけられないような状態のことです。
健常者の方からみると、ただだらしないだけだと思うかもしれませんが、これも障害の症状の1つで、本人は苦しんでいたりします。
ここでは、ADHDの先延ばし傾向について説明していきます。
ADHDの人の先延ばし傾向
ADHDの方々は、自分の興味のないもの、集中力を要するもの、時間がかかるものなど、あまり好ましくないものについて先延ばしにしてしまう傾向があります。
やらなければならないとわかっているのに、手をつけることができず、ずるずるとやらずに放置してしまうのです。
先延ばし傾向の弊害
この傾向は、社会に出ると納期が守れなかったり、なかなか仕事を終えることができなかったりと、さまざまな面で悪影響があります。
また、なんとか期日を守れたとしても、直前になって慌ててやり始めたりするため、自分にとってもストレスになってしまうのです。
また、常にギリギリになってから着手するようでは、いつかは期日に間に合わないということも起こるでしょう。ADHDの方は時間の管理が苦手ですから、自分が今持っている作業がどの程度時間がかかるものかも、判断が鈍くなります。
また学生のうちなら、責任があるようなことは少ないでしょうから、そこまで問題にならないかもしれません。しかし、社会に出ると、先延ばし傾向のせいで周りからの評価が下がるということもあるでしょう。
そのため、周囲の方からの理解は当然必要ですし、また専門機関での適切な対処療法の指導も必要になってくるのです。
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