ADHDと無気力
ADHDには、さまざまな症状があり、個人個人によって、強く症状が現れる部分が異なります。注意力がなく、衝動的で、多動性があるという風に、全てがまんべんなく現れている場合もあれば、どこか1つが突出して症状として現れているパターンもあります。
例えば、落ち着きがあるように見えるからといって、ADHDではないというわけではないということです。ADHDの中でも、比較的おとなしく見えるこのタイプは、一体どういうタイプなのでしょうか。
無気力なADHD
ADHDと診断された方の中でも、一般の方が「ADHD」と聞いて思い浮かべるような、落ち着きがなく動き回って、空気が読めないというようなタイプとはまるで正反対の、多動性を現さずスローで一見落ち着きがあるように見えるタイプがあります。
これは、ADHDの症状の中でも、不注意性が強く出ている場合で、多動性も衝動性もほとんどないものの、不注意が強すぎて、先延ばし癖や遅刻癖が強かったり、興味関心を持ちにくかったりという風に症状が現れます。動きがスローなため、やる気がないようにも見えるかもしれません。
一般的に知られているADHDとは異なるため、ADHDであるとは気づけず、単にズボラで無気力なだけだと周りから思われてしまうかもしれません。
無気力タイプの対処法
こういった無気力の症状が強くでるタイプのADHDには、どう対処すればいいのでしょうか。
時間の管理や先延ばし癖については、タイマーを用いたり、余裕をもったスケジューリングをするなどの対処法が有効です。
ですが、そもそも気持ちの上でどうしても無気力になってしまうという場合、ドーパミンという物質が不足していると考えられます。これについては、薬を服用することで対処が可能です。また、たんぱく質を多くとることで、ドーパミンの生成を促すことができます。
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