大人のADHDが悪化する場合

ADHDは早い段階から治療を続けていれば、大人になる頃には症状が目立たなくなるというケースも少なくありません。

しかし、大人の場合であっても、ストレスや薬の影響、周囲との相性によってはADHDが悪化してしまうことがあります。

ここでは、大人のADHDの悪化について考えてみましょう。

大人になってから症状が悪化する場合とは

子どもの頃や学生時代というのは、ADHDがわかっているのであれば、保護者から学校側にそういった説明をするため、たとえ周囲から浮いたとしても先生たちはそれ相当の対応をしてくれます。必要であれば周囲の子供に説明もあるでしょう。また、責任があるようなことはあまりないため、そういった面で困ることもありません。

しかし、大人になってからは違います。まず、周囲がADHDに対する理解がなかったり、理解を求められるような状況ではないために、ADHDの人の行動が理解できずに怒ってしまうようなこともあるでしょう。

ADHDの症状というのは、悪気があってやっているというわけではないため、これはとてもつらいことです。こういったストレスから、症状が悪化してしまったり、二次障害として不安障害やうつ病などの精神的な病気になってしまうということも少なくありません。

大人のADHDは悪化しやすい

周囲からの理解を得られず、且つ大人になってからもADHDの症状が顕著に現れてしまうような人の場合、社会生活において周囲に理解されなかったり、迷惑をかけてしまうということが多々あります。

そういった状況に陥りやすいため、適切な治療を受けていなければ大人のADHDは悪化しやすいと言えるでしょう。

大人になってから自分が何か周囲とは違うと感じたのであれば、すぐにADHDや他の障害ではないか検査を受けてみることをおすすめします。

大人のADHDが悪化する場合