ADHDと偏食
ADHDは偏食?
一般的には「偏食」という言葉が浸透していますが、ADHD的には「味覚過敏」という言葉の方が適切かもしれません。
食事の工夫、少しずつの訓練で改善されることがあります。
特徴
ADHDの偏食は、通常の人の「好き嫌い」と違って次のような点を重視します。
- 偏食というより「食感」がつらい(野菜のジャキジャキ感、パイナップルで舌が痛いなど)
- 味覚の好き嫌いだけでなく、形や見た目(野菜の形など)で拒絶感がある
- 特定の食品の形・味覚・食感を変えれば食べられることがある(スープ、スムージーなど)
- 食品の成分よりも「色」などにこだわる(ピンクの食べ物、赤い食べ物のみ受け付ける、など)
- そもそも同じ料理・似たような料理しか作らない、食べない
他にも「このメーカーのものしか食べない」等、ADHDならではの「強いこだわり」が見られます。
注意点・治療法・まとめ
根本にあるのは未知の食品に対する「新しい食品への恐怖」であることが多いようです。
慣れ親しんだ食品=安全な食べ物、という固定観念があり、未知の食べ物は食べなくても得られる情報(臭い、色)などで判断している点が上げられます。
お子さんがADHDの場合、何でも食べる子と極端に偏食の子に分かれます。一緒に料理をしたり、お子さんの好きな食材を混ぜて一緒に買い物をして選んだ食事は偏食が減る例もあります。
お子さんが偏食などの場合、無理強いは禁物です(将来にわたって食べられなくなったり、食事そのものに嫌悪感が残る可能性があります)
食わず嫌いと違い、ADHDによる偏食は言葉では治りません。ADHDの人の治療と共に、少しずつ口にするのが可能な形で慣らしていくのがポイントです。
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