ADHDの人はめんどくさがり
「めんどくさがり」なのは何故?
誰にでも気の乗らない作業や物事には嫌な気分、気持ちが伴うものです。
ですが、ADHDの場合は日常生活の様々な場面でこの「めんどくさがり」が顔を出してしまい、通常の生活を送る事も困難になっている状態を言います。
このADHDの「めんどくさがり」は通常の人の性格的な物とは違い、脳の傾向に原因があるようです。
特徴
ADHDの「めんどくさがり」とは、いかなる状態になることでしょうか。
- ある行動をしようとするとき、頭の中が混乱していて何からどうすればいいのかがわからない
- 行動の連続性(これをしたらこれをする)が想像できないため、一動作ごとに止まってしまう
- 物事を始めるのも続けるのも手順が想像できないため、そもそも行動開始の段階で混乱してしまう
- 終わる状態も想像できないため、始めたとしても途中で投げ出したり意識が他へ向いてそちらを始めてしまう
- 終わりが分からないため、過集中状態になったときは延々と作業を続けてしまう
「めんどくさがり」は各個人の性格的な物ではなく、「ADHDに由来する頭の混乱によるもの」なのです。
改善法
何か行動を起こそうとしても「めんどくさい」が一番前に来てしまうと、結局先延ばしをしてしまい、納期の遅れ・遅刻などの社会生活に支障を来す結果を招きます。
ADHDはまず「手順を頭で覚える」という事がの脳の構造上苦手です。そのため、各動作手順について、詳細にメモや付箋、ホワイトボードなどを利用して行う手順を記録(書き出す)ことが有効です。
たとえば、タスク(やること)が「レポートを書く」だとすると、項目だけだとADHDの人は作業の膨大さにパニックになってしまいます。
そのため、レポートならば「参考文献・参考書等を用意する」→「ノートを開く」→「気になったキーワードを一つ調べる」等、作業をとにかく細分化して順序立てることです。
また、ADHDの人は基本的に「シングルタスク」(一度に一つのことしか出来ない)ので、目の前の細かく区切った行動に集中して終わらせましょう。
このとき、「休憩」も必ずタスクにいれ、脳を休める(他へ意識を飛ばす自由を与える)のも忘れないようにしましょう。
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