ADHDが薬で悪化することはあるのか
ADHDの治療には、薬が用いられることもあります。それぞれの症状によって処方される薬ですから、多くの場合は症状の抑制に役立つのですが、症状が悪化するなんてこともあるのでしょうか。
ここでは、ADHDの薬によって症状が悪化する場合についてご説明していきます。
薬でADHDが悪化する?
ADHDの治療で処方される薬は、ほとんどの場合効果を発揮し、ADHDの症状を抑制することができます。薬のおかげで生きやすくなったというADHDの人も大勢いるのです。
しかし稀に、処方された薬を飲むと症状が悪化したというケースがあります。処方される薬には、多動性や不注意などを抑制するような薬がありますが、それを飲むことによって元々の不注意などの行動がひどくなるというよりも、また別の症状がでてきてしまうのです。
よくみられるのは、反抗的になったり怒りっぽく暴力的になるというような症状です。
なぜ薬でADHDが悪化することがあるのか
ADHDの治療薬として処方された薬によって、症状が悪化することがあるケースというのは、前述のとおりです。しかし、これはなぜ起こってしまうのでしょうか。
ADHDの治療薬は認知力・自分へのコントロール力を上げるような作用があります。こうした作用によって、しっかり頭が働き、記憶力や集中力が上がるというようなことがあるのですが、認知する力が上がるということは、周囲が自分をどう思っているかということを考えられるようになるということです。今までは見えなかったものが見えるようになる不安から、反発心が出たり、鬱などの病気になってしまうこともあります。
こういったこともあるため、治療薬を処方するときには、薬だけの力に頼るのではなく、カウンセリングなどでのフォローも必要なのです。
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