ADHDの人はケアレスミスが多い
「ケアレスミスが多い」とはどういうことか
ADHDは不注意と衝動的な行動・思考をするため、ケアレスミスが非常に多くなります。
「ついうっかり…」「やっちゃった」といったごく普通にたまにあるミスではなく、あまりにも頻度が高いミスを生じるのがADHDの特徴です。
特徴
ADHDの「ケアレスミス」には次のようなものがあり、その頻度は非常に高くなります。
- 簡単なミス(誤字脱字、単位間違いなど)をしてしまう
- 仕事ぶりがずさんである
- 受け持っていた仕事をうっかり納期・分量を忘れてしまった、納期が守れない
- 仕事や勉強の資料をどこに置いたか、何を集めたか忘れてしまう
- 学生はテストの範囲を間違えて記録する・回答欄を間違える・公式を謝って記憶する等
以上は「ワーキングメモリー」(仕事をするための脳の記憶・思考容量)の不足によるものと考えられています。
対策・まとめ
ワーキングメモリーの不足とは、本人が正しく考慮していたことに対しても脳の容量不足により正しく処理されず、また記憶量も小さく情報の取りこぼしがあるため、仕事にアラが目立つことを言います。
新しいことを行おうとするとまた一から脳が計画・算段・働かなければならないため、あっという間に容量不足になり同じミスを繰り返します。
そのため、毎日同じ事を行う場合は「作業をルーティン化」して、脳の負担を減らす(考えずに行動のみ行えば良い状態にする)ことが大切です。
ルーティン自体を忘れないように、目立つ場所(台所の壁、冷蔵庫など)にルーティン一連の作業を張り出しておくのもいいでしょう。
また、その際(他のメモを取る作業に関してもそうですが)「蛍光ペンで目立たせる」「付箋を使う、使って目立たせる」「線を引く、強調する、囲む」などして一目見て分かるように視覚分野の処理の負担を減らす工夫もすると良いでしょう。
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