ADHDと被害妄想

ADHDと被害妄想

ADHDと被害妄想

被害妄想が強くなる理由

ADHDは脳の機能上、他の人が冗談だったり悪ふざけで行ったことも真に受けてしまい「冗談を冗談として受け取れない」という性質があります。

 

また、言われた良くない事柄をずっと覚えていて、自信のなさや自己評価の低下を招き、成人した後も引きずり二次障害の引き金になることがあります。

 

特徴

これらの性質をまとめると以下のようになります。

  • 言われたことを真に受ける(いいことも悪いことも)
  • その事に過剰に反応して言葉を発してしまう・行動してしまう
  • 自己評価が非常に低い・自分に対する自信が極端にない
  • 自己評価の低さから仕事や学習能力の低下を招き、それが元で二次障害(うつなど)になる

ADHDの「空気が読めない」の中にも含まれますが、細かなニュアンスをくみ取るのが苦手で、冗談か本当かも分からないためすべて言われたとおりに受け止めてしまいます。

 

そのため、日常会話中でも頻繁に傷つき、生きづらさが増してしまいます。

 

注意点・改善法

大人社会では「空気を読む」ことがコミュニケーション上重要になって来ます。

 

そのため、ADHDの人は被害妄想に落ちそうになるときは、まず「これは脳の機能不全のためなんだ」と再認識することが有効です。

 

その上で改善法としては、自己を客観視することです。相手の立場から今の自分を見てみて「あ、自分はこういう事をしたからこう思われてこう言われたんだな」と想像してみます。

 

また、第三者目線での客観視も有効です。いわれのない言葉を発せられて傷ついたとき「ああ、自分は今こういうことで傷ついているんだな」と自分でも相手でもない目線で眺めてみます。

 

可能であれば、日記や手帳にその日の感情の動きをメモしておくのもお勧めです。

 

自分の感情の動く対象・時間帯・傾向がわかり、安心感が増すでしょう。

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