良いところを伸ばしてADHDの後輩とよりよく付き合う
プロフィール: プリンさん、30歳女性、貿易業務
大学時代教職課程をとっており、教職課程の授業でADHDについての講義がありました。
そこで一応は学んでおり、どんな状態になるかなども知っていました。友人にもADHDの子がいたのでなんとなく付き合い方は心得ていたつもりです。周りの友人もみんなわかっていたので、良好な付き合いができていたように思います。
私は転職して今の仕事に就いている為、まだ3年目なのですが、今年になって後輩の指導を1人任されることになりました。明るくて可愛い女の子で、とても感じが良い子です。素直で、謝る時はすぐに謝るし普通の会話をしていてもとても楽しいです。
身なりもきちんとしていて、どうやら実家はお金持ちのお嬢様のようです。今も実家暮らしをしているようです。最初はADHDとは知りませんでした。
1週間目は隣について言ったことを随時やってもらう程度でそれほど困るようなことはありませんでした。しかしある時、メールを一件作ってもらった時です。打ち込んで、作れたら声をかけてね、私がチェックするから。と言い自分の業務をしていました。少し入り込んで業務をしていて、気づいたら40分経っていたので、どう?出来た?と聞くと、できてません、との事。
パソコンの画面を覗くと私が打ち込んだ冒頭文で止まっていたのです。資料を送付するのでご確認下さいといった内容の本当になんでもない文章なのです。それができていない、とても不思議に思いました。それは一緒に考えて送ったのですが、1週間を過ぎると任せないといけない業務が増えてきました。
少し込み入った内容になるのでメモをとってねといってとってもらいましたが、次の日には忘れているのです。メモを見ても何のことだかわからない、そういったことが毎日続き、ようやく気づきました。同じ頃に違う部署の同期が、その後輩がADHDだと教えてくれました。
それから私のやり方を変えました。良いところを褒めて、伸ばしてやる気を引っ張り上げます。すると喜んで頑張ってくれるのです。その時だけでも集中してやってくれます。忘れそうなことは思い出せるよう表にしてチェックボックスを作りました。とても大変ですが、後輩も頑張っています。一緒に頑張っていこうと思っています。
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