素敵な個性を持っているADHDの弟
プロフィール: CTさん、29歳女性、会社員
私の弟はADHD(注意欠陥多動性障害)です。ただ正式に診断結果として出ているわけでなく、昔からあれ?何か変わってるな?と感じるところが多く、医療関係に従事している知り合いに相談したところ、恐らくADHDではないかというところです。きっと同じように診断を受けるのは抵抗があるけれど、色々調べると当てはまるところが多い!どうしよう!という人は多数いると思います。
弟と私は3歳離れているので、小学校では本当に大変だった記憶があります。まず教室にいないのです(笑)休み時間が終わっても帰ってきていなかったりすることが多かったです。その度先生に呼ばれ、私も捜索に駆り出されていました。
また、とにかくじっとしていることが出来ません。全体朝礼なども一人そわそわ…演劇鑑賞など静かにしなければならない時も、気になることがあれば声を出してしまう…。いつも姉として恥ずかしい思いをしていたように感じます。もちろん本人は全くそんなことには気付いてもいないと思いますが(笑)
そんな弟ですが、高校生になってから少しずつ変わっていきました。それこそ一般的に「普通」と呼ばれるくらいに。今では立派な社会人です。それもひとえに母の育て方が良かったのだと思います。母は、弟が問題を起こして学校に呼び出された時も、絶対に頭ごなしに叱るようなことはしませんでした。
ADHDといえど、何も考えなしに行動しているわけではありません。他の人よりも少し興味のあることが多く、それにすぐ反応してしまうだけのこと、母はそれを弟の個性として大切にしていました。そのため、弟の言い分や気持ちもしっかりと聞き、そのうえで適切な対応を取っていたのだと思います。
子供がADHDで困っているという方もよく見かけますが、あくまでもそれはその子の個性です。治すというよりもそのことをきちんと認めてあげて、そのうえで一緒に進んでいく道を探していく方が良いのかなと私は思います。
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