大人になってADHDと診断された従兄弟の生活について

大人になってADHDと診断された従兄弟の生活について

大人になってADHDと診断された従兄弟の生活について

プロフィール: ゆりさん、34歳女性、医療関係

 

私の従兄弟は大人になってからADHDと診断されました。子どもの頃から落ち着きがなく、授業中にじっと座っていることが出来ない、忘れ物が多い、友人とのトラブルが多いなどの症状があったようですが、その頃はADHDが世間に浸透しておらず、落ち着きのない、ちょっと困った児童として周りから認識されていたと思います。

 

しかし思春期以降も上記の症状が消えず、ひとりで悩んでいたようでした。特に対人関係でいわゆる本音と建前が理解出来ず、言葉をそのまま鵜呑みにし、トラブルに繋がることが多々あり、カウンセリングに通って対処していました。

 

成人し、システムエンジニアとして就職した従兄弟はネットで自分の症状について調べ、自分の悩みがそのままADHDに当てはまるのではないかと診療内科を受診し、テストを受けた結果、ADHDと診断がつきました。従兄弟は昔から数字に強く、IT関連の仕事に就きたいとシステムエンジニアになりました。

 

社会人になってからは特に同時に多くの業務をこなさなければならないことが大変だったようです。例えば、作業中の電話対応や、打ち込みに集中している際に他の用件を頼まれるなど、突発的な事柄に対し、上手く対応しきれなかったようです。

 

そんな従兄弟の対応策は1日のタイムスケジュールをあらかじめ作成し、デスクに置き、何か用件を頼まれるごとにその内容を忘れずに記載することでした。この方法で従兄弟の場合の仕事は上手くいっているようです。

 

従兄弟は現在通院・投薬をしていません。ADHD関連の本や心理学の本を読み、自分の症状について客観的にとらえています。自分の症状を客観視出来るようになってからは対人トラブルも少なくなり、周りとの関係も良好になりました。今の彼女も彼の疾患を理解した上で付き合っています。

 

従兄弟のように昔から集中出来ない、忘れっぽい、対人関係が上手くいかないなどの症状で悩んでいる方は多いと思います。ひょっとして自分はADHDかもしれないと感じたら、早めに医療機関で相談することをお勧めします。診断がつくと、対応策も立てやすく、生活しやすい環境を作っていけるのだと感じます。

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