ADDの治療として食事療法は有効か
ADDと食事療法とは
ADDは先天的な障害のため、完全に治療する方法は現在確立されていません。
ADDの食事療法の特徴
ですが、今以上に症状を悪化させない工夫は食事療法で可能であるというデータが出ています。
- 食事内容を見直す:食事内容の比率を見直してADDの脳に適した食事構成にする。単品(カレーライス、スパゲッティなど)よりも定食でいろいろな食材を摂り、見た目でも脳を満足させるようにすると良い
- 特定食品(糖質)を控える:糖質を摂取すると、摂取後一瞬だけ脳は安定するが、その後の血糖値の急降下によって低血糖症と似た症状を起こし、気分も脳も不安定な状態になる。白砂糖、人工甘味料などは脳のためにも避ける
- 特定食品(タンパク質)を多めに摂る:各食事でなるべく良質なタンパク質(肉、魚、アレルギーがない場合は乳製品、豆類)をこまめに摂るようにする。
- 決められた時間に食事を摂る:空腹な時間を作らないよう、毎日決まった時間に3食食事を摂る。それに加えて、間食(糖質は避けるとなお良い)を1〜2回挟むとより脳の栄養供給が安定してよい
- 投薬に加えてサプリメントなども活用する:オメガ3、チロシンなどが有効だと言われている。セントジョンズワートなどは二次障害であるうつ病の投薬を受けている場合、相性の悪い薬があるので主治医に相談してから飲む
ADDが悪化する食事ばかり続けていた人には、食事を見直すことで改善も望めるでしょう。
まとめ
現在のADDにおける食事療法事情は、「さらに悪化させない」という事に特化している模様です。
症状が軽くなったり、気持ちが安定したり…等は望めますが、完全な治癒は難しいのが現実です。
しかし、完全な治癒が望めなくても通常の生活が上手く回るようになったり、気分良く過ごせるようになればしめたものです。
少しでも「生きづらさ」「しんどさ」を取り除き、楽になれるよう取り入れられるところから食事を見直して取り入れてみましょう。
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