ADDとアスペルガー症候群
ADDとアスペルガー症候群とは
「発達障害」という同じカテゴリでくくられてしまうADDとアスペルガー症候群ですが、ぱっと見は似ている症状のため混同されがちです。
ですが、この二つの症状には根本的な違いがあります。
違いと類似点
アスペルガーとADDの違いと類似点は、以下のような点になります。
- アスペルガー:コミュニケーションの問題 あいまいなコミュニケーションが苦手、その場において不適切な表現、必要なことを想像して次の行動をするのが苦手
- アスペルガー:対人関係における障害 場の空気を読むのが苦手、大勢の中で浮いてしまう、相手の気持ちを察するのが苦手で相手を傷つけてしまう
- アスペルガー:特定の物事への異常な執着やこだわりがある 自分のルールがあり、かたくなにそれを守ろうとする、記憶力が高すぎて過去の事や興味あることに対して大量に記憶する、集中力がある、興味のある事に対して人の感情を無視して話し続ける
- ADD:ADHDの不注意優勢型に近く、忘れ物が多い、人との約束を守れない、片付けや整理整頓が苦手、注意が長続きしない(短期集中)、物を無くしやすいなど
この中で類似している点として、
- 空気を読むのが苦手
- 相手の気持ちを察して発言する
- 曖昧なことを曖昧なこととして理解する
- スケジュール管理が出来ない
等があり、アスペルガーとADDの区別と診断を難しいものにしています。
併発
アスペルガーとADDは、単独だけでなく併発することもあります。
- 併発率はアメリカの研究機関によると4.8%がアスペルガーとADDを併発している
- 併発すると、障害の症状が重なりさらに生きづらくなる
単発・併発はその類似性、判別方法の未分類などから専門機関でも判別が難しくなります。
まとめ
アスペルガーとADDは共通項も多いため、仕事上では対応策も似ているものがあります。
向いている仕事、ミスや周囲への対応などを参考にし、生かせる点は生かしていくのがコツです。
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