ADHDと睡眠障害
ADHDの人は睡眠障害を併発してしまう可能性が非常に高いです。
例えば何かに熱中してしまうと時間を忘れてしまい、寝るべき時に寝ずにいて、その為に生活リズムが崩れてしまう場合や、ADHDの症状を抑えるために服用している薬が原因で睡眠障害になってしまう場合もあります。
また、元々ADHD自体の症状の一つとしても睡眠障害を起こす事が見られ、特徴としては、不注意優勢型の場合は朝になかなか起きる事が出来ない人が多く、多動衝動性優勢型では夜はなかなか寝付く事が出来ず、そして朝は起きる事が出来ない人が多いようです。
睡眠という行為は、脳内の神経伝達物質をバランス良く再配分させる為に欠かせない行為ですので、睡眠障害をそのままにしておく事はけして良い事ではありません。
睡眠障害への予防と対策
睡眠障害を予防または改善する為に、まずは家庭内でみんなが同じ時間(大体夜9時位が良いとされています)に眠り、同じ時間に起きるという習慣を作り、その環境に徐々に馴染ませる事が必要です。
それでも上手く寝付けない、または起きれない場合は、精神神経科や心療内科等の医療機関で医師に相談をして、睡眠薬や睡眠導入剤を処方してもらったり、朝になったら家のカーテンを全て開けて、自然の日光を浴びせて目を覚まさせるといった方法を取ると良いでしょう。(日光を浴びるのはうつ病の併発の防止にもなります)
また、ADHDの人は時間の感覚が弱い場合が多いので、学校の授業で作られる時間割表の様に、テレビを見る時間やゲームをする時間、食事を取る時間等、家庭内での各種行動用の時間割表を作り、タイマーや携帯電話のアラームなどを活用して家庭生活自体にリズムを作る事も大切です。
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