ADHDと認知症
ADHDと認知症の関係とは
本来、ADHDは高齢になってから発病する場合はまずありません。それは先天的な症状であって後天的なものではないからです。
ですが、幼年期に本当は発現していたが発見されず、高齢になってから症状が顕著になったり「老人性認知症」が似た症状を起こしている場合が多いのも事実です。
特徴・共通点
老人性認知症とADHDとは、以下の点で類似性・共通点が見られます。
- ADHDの多動と徘徊 老人性認知症の多動、じっとしていられない等とよく似た行動をとる
- ADHDの物忘れ うっかりミスのレベルではなく、生活・環境に影響の出るレベルであること
- 過集中(こだわり) 同じ食事・衣服にこだわること
行動で見る分には一見非常に似ているため、どちらかの症状であるか専門機関での診察以外ではわかりにくい部分ではあります。
まとめ
ADHDとともに認知症は知的障害とも類似性があるところが非常に判別を難しくしています。
特に軽度の老人性認知症では、ほとんどが通常の生活を普通に送れるために発見が送れる場合があります。
海外の研究結果では、過去若年期にADHDの人を患っていたという認知症患者のパーセンテージはそうでない人よりもわずかに多いと示されています。
とはいえ、ADHDの人がすべて認知症になる、という訳ではないのは周知のことです。
これらの症状は単独よりも重複することが多く見受けられますが、すべての症状を合併するわけではなくそれぞれに重い症状・軽い症状を持つという違いがある事がほとんどです。
ADHDでの症状と認知症での症状、各分野での症状発現を見守り、適切な認知療法・投薬・治療を行うのが良いでしょう。
スポンサーリンク