ADHDと自閉症
ADHDと自閉症スペクトラム(アルペルガー障害、自閉症など)と学習障害の3つは「発達障害」と呼ばれています。
アスペルガー障害に加えて言葉の発達に問題がある状態を「自閉症」と呼んでいましたが、アスペルガー障害と境界が曖昧な為、2つを纏めて「自閉症スペクトラム」と呼ばれるようになりました。(以下からは自閉症スペクトラムを自閉症と記載します)
ADHDと自閉症は同じ「発達障害」で纏められている様に共通点がありますが、全体の症状は異なり、自閉症を併発してしまう可能性もあります。
まず、自閉症とは以下の様な特徴があります。
自閉症の特徴
- 言語やコミュニケーションの障害
- 対人関係、社会性の障害
- パターン化した行動やこだわり
という3つの特徴を持つ精神疾患です。詳しくは以下の通りです。
〜言語やコミュニケーションの障害〜
- 呼びかけに反応しない
- 要求を言葉で表現できない、また興味のある事をいつまでも話し続けてしまう
- 言葉の意味を理解する事が難しい
- オウム返しをする
〜対人関係、社会性の障害〜
- 他人と目を合わせようとしない
- 相手の気持ちを読み取りにくい
- その場の状況や雰囲気が読み取れない
〜パターン化した行動やこだわり〜
- 常に体を揺らす
- 同じ場所を行ったり来たりする
- 手順や道順に固執する
- 回転する物をずっと見ている
- 物を一列にひたすら並べる
対処法
ADHDの人のうち、児童期・青年期は自閉症を併発してしまう可能性があります。
その場合、家族がサポートをしてあげる事が大切です。自閉症の場合、予定外の事が起こると動揺してしまいます。その為、予定の時間割表を作ってあげて、予定の変更があった時は変更分を移動させて新しい予定をはめ込みます。すると変更点が目に見えて分かりやすくなり、見通しが出来るようになります。
また、会話が上手く出来ない場合は、悪気が無いのに思った事を口にしてしまい、相手を傷つけてしまいがちなので、その場合にどうするべきか対策を一緒に考えてあげてください。また、興味がある事をたくさん話したい時のために、同じ趣味の友達を見つけさせましょう。
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