ADHDと強迫性障害
強迫性障害とは?
強迫性障害は俗に言う「確認行為」などの特定の物事に対する度の過ぎた「こだわり」「恐怖」行動を指します。
ADHDでも併発することが20%前後と、比較的多いと言われている症状です。
特定の対象・物事へのこだわりと恐怖
強迫性障害には、次のような「確認行為」やこだわり、恐怖があります。
- 鍵、コンセント、火の元などを何度も確認しなければ気が済まない
- 教科書・本・以前のメモやノートなどを一文字残らず書き写さないと気が済まない
- 仕事や勉強のミスが気になり、1つのことが終わっても次へ進めない
- 忘れ物があるかどうか気になり、何度も確認のために帰宅し遅刻してしまう
- 自分が不潔だと思い、手や身体の特定の部位を洗い続けてしまう
- 自分がいやなにおいを発していると思い、何度も消臭行為をしてしまう
- 自分、他人との関わりの上でお互いを傷つけているかもしれないという過度の恐怖
- 不安、よくない考えに囚われ、それが頭から離れない
- 左右、前後対称に異常にこだわる
- ある行為を行う前に必ず決まった事を行わないと気が済まない儀式的行為
他にも、日常生活を送る上で支障がないレベルであったり、自分や他人への軽いジンクス程度でしたら問題ありません。ですが、社会生活を送る上で障害になるレベルにある場合は専門家の意見を仰ぎましょう。
注意点
強迫性障害の「確認行為」やこだわり・恐怖は、残念ながらこれといった治療方法はありません。
ですが、ADHDの治療によって軽減することがあると言われています。
心療内科では薬物療法もありますが、効果はじわじわと効いてくるものです。
医者・カウンセラーにかかり、ADHDと判断された場合、上記の心当たりがあるときはADHDが要因になっているかもしれないので、ADHDの治療にあたっては根気強く治療を続けましょう。
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