ADHDと適応障害
適応障害とは
適応障害は、環境(学校、会社、家庭などの身の回り)にうまくなじめずにストレスを生じ、心身に影響が出て社会生活に支障が出ることをいいます。
認知度はさほど高くはありませんが、現在のうつ病などと同じくポピュラーで多く見られる症状です。
特徴
適応症には次のような特徴があります。
- 不安な状態 周囲がどう自分を見ているか、自分の行為は正しいか等、常に不安に駆られている状態
- うつ状態 やる気が起きない、良い方向に考えることが出来ない等
- 精神的混乱(精神的な反応、症状) 周囲の物事に対してどう反応すればいいか混乱をきたす状態
- 不眠(入眠困難、中途覚醒など) 決まった時間に入眠、覚醒することが出来ずに昼夜逆転、中途覚醒後眠れなくなるなど
- 食欲不振、もしくは過剰に食欲がわく 食欲がなくなる、もしくは通常量よりも過剰に食べてしまうこと
- 心身のだるさ 十分な休養を取ったにもかかわらず身体も精神的にも常にだるさが残っていること
うつに近い症状が多く見られますが、うつ病は脳の伝達物質によるもの、ADHDは脳の先天的構造の問題、適応障害は環境に対して過剰に反応してしまうために起こるという点で相違があります。
治療法・まとめ
適応障害は周囲への過剰反応が原因と考えられていますので、その「認知のゆがみ」をなおすための認知症法を行います。
また、適応障害による精神的・身体症状を抑えるための薬物療法も行います。
このとき、ADHDの薬との相性も非常に大切ですので、専門医・医療機関の方にはその旨伝えましょう。
治療をしている最中は「悪いところ」ばかり目が行ってしまいがちですが、改善点にも目を向けて自信を持ち治療を続けていきましょう。
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