ADHDとてんかん
ADHDとてんかんとは
てんかんは脳波でわかる脳の発作です。ADHDの症状と似た点も多く、併発している人も多い症状です。
特徴
ADHDの人の中で、てんかんも合併している人の割合は10〜20%くらいと言われています。
- ADHDではない一般の子供・成人の割合からは高くなる傾向がある
- てんかんの人の2割弱がADHDの自己診断チェックで高い数値を出している
- 二次障害(うつなど)も併発している場合が多い
- 併発者は社会生活の難しさから(1)生活の質が低かった(2)身体的、社会的に弱い立場にあった
- 家庭内、社会的に、仕事上での能力の障害が多く非常に生きづらい状況にある
- 多くの場合はてんかんとADHDを併発した症状は子に遺伝しないと言われている
てんかんとADHDの関係は、治療を行う上でも密接で大切な要素であると言えます。
注意点・治療法・まとめ
一部の抗てんかん薬では(1)ADHDの症状を悪化させる(2)服薬前の注意力問題や衝動性に悪影響を与える、この2項目が挙げられます。
ですが、かといって抗てんかん薬を減らす・なくすのではなく、ADHDの睡眠障害を改善する睡眠薬の服薬や、ADHDの症状を悪化させる抗てんかん薬は変更するなどして対応していくのが理想的です。
また、仕事選びや家族の協力も大切な要素になってきます。よく説明・理解を求め、お互いに気持ちの良い環境を作っていけるよう工夫と努力が必要です。
てんかんの薬は現在20種類程度あると言われ、どの薬かは必ず合う物が見つかるはずです。
てんかんの発作に心当たりがある人は、すぐに「脳波検査」を行いましょう。ADHDで治療を受けている場合、服薬の目処にもなります。
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