ADHDのための適職探し

ADHDにとって、就職する上で重要なのは、単なる職探しよりも適職探しではないでしょうか。せっかく就職できても、ADHDの症状が邪魔をして職場でうまくいかなかったり、最悪の場合クビになってしまうというADHDの人は少なくありません。

ここでは、ADHDの適職探しについて考えてみましょう。

前述のとおり、ADHDの人に適職探しは重要です。特に、何度か就活や就職で失敗しているという人は、職場の条件などから仕事を探すよりも、自分に適している職業が何なのかを知る方を優先させた方がいいでしょう。

一般的に、ADHDにはファッションデザイナーやアートデザイナーなどのデザイナー的なお仕事や、芸能関係、カメラマンや芸術家などのアート関連といったような仕事が向いているとされています。割とクリエイティブなものが多いですが、これらの職業は、刺激が多く、状況が常に変わり、行動力が求められるからです。

とはいえ、すべてのADHDの人にこれが当てはまるわけではなく、あまり表立って働きたくないという人にとっては、これらの職業は苦になってしまうでしょう。

いくら、一般的にADHDに向いているとされている職業でも、自分が興味の持てない職業だと、ADHDの人はその能力を発揮することができません。

ですから、自分自身の適職を探し、その職につくことが重要なのです。

どんなADHDの人にでも、必ず適職というものがあります。適職につくことができたADHDの人は、多少コミュニケーションや行動面で「変わっている」と言われることがあっても、成績が良かったり、周囲からの評判がよかったりします。

適職につけば、むしろ周囲よりも成果をあげることができるというのも、ADHDや他の発達障害の特徴かもしれません。