ADHDと読書
ADHDにとっての読書
多動性があるADHDにとって、「一カ所にじっと座って一冊の本を読み続ける」という行為は苦痛であり、意識もそれてしまいます。
通常の人でも「集中力の途切れ」や「飽き」はやってきますが、ADHDの場合は極端にその間隔が短いと言えるでしょう。
ADHDの読書特徴
ADHDの人の読書傾向として、次のような点があげられます。
- 飽きっぽく、読書という一つのことをじっとして続けることが出来ない
- 一つの本を継続し読み続けることが苦手
- 「黙って本を読み続ける」という退屈に耐えられない
- 読書を退屈に感じると、すぐに意識がそれて空想にふけってしまう
- 読書最中に新しい刺激がないとすぐに飽きてしまう
- アクション映画や冒険譚などのスリリングな展開のものが好き
- 自分が興味のある分野の本だと常軌を逸した集中力を発揮し、のめりこんで読み続ける。
学生なら教科書・参考書、社会人ならマニュアル本など「読む必要はあるが退屈である」本の読書が極端に苦痛であるようです。
ですが、それがADHD本人の興味の範囲内の場合、のめり込んで読み続ける二面性を持っています。
対処法
ADHDの人にとっての読書集中力の継続には、読書対象への興味のあるなしが大きく関わっていそうです。
興味ある分野もない分野でも、「タイマー」(カウントアップ式)を使うのがおすすめです。
(スマートフォンのアプリ、キッチンタイマー、腕時計、ストップウォッチのカウントアップがあるもの)
興味のない、でも読む必要のある分野の本は時間を短く設定して(15分、5分、30秒でもOK)とにかく「読み始める」ことを目標にします。
興味ある分野は「のめり込み」過ぎるのを防ぐため、適切な時間(30分、60分、90分など)で一度区切り、休憩を挟むのがおすすめです。
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