ADHDとIQの関係
ADHDは知能障害ではないため、ADHDだからといって知能指数が低いというわけではありません。健常者の方にIQが高い人もいれば、低い人もいるのと同様です。
また、健常者の方々がそうであるように、ADHDの方も分野によってIQの偏りがあります。
ここでは、ADHDとIQについて掘り下げていきましょう。
ADHDとIQの関係
前述のとおり、ADHDの方のIQはADHDを理由に高くなったり低くなったりしません。ADHDの診断では、IQテストは必須だとされておらず、もしもテストをするという場合は、他の障害も併発していないかを見るためだと考えられます。
もしも、IQが低いという場合であっても、それが平均値よりも少し低めという程度であれば、それは障害にはあまり関係ないでしょう。ちなみに、IQは70以下から知的障害だとされます。
もちろん、ADHDの方でIQがとても高いという方もいらっしゃいます。
このように、ADHDとIQには密接な関わりはなく、この点においては健常者の方々と同じだと言えるでしょう。
ADHD特有のIQ
とは言え、ADHDとIQが全く関係ないかというと、断言するのは難しいところです。
子供の頃IQテストを受けさせると、ADHDの子供たちは能力があるにもかかわらず、焦ってしまって小さなミスを沢山してしまい、点数が低くなるということがあるからです。
これが、ADHDの障害のために点数が低くなってしまうかもしれないケースでしょう。
また、IQテストを分野別に採点してみると、ADHDの方は偏りがあることも多いでしょう。全体的なIQは高めであったとしても、何かの点数が良くて、何かの点数がとても低いということはありえます。
そして、結果を見てみると、その偏りが症状に起因していたりします。しかし、これについては苦手分野を改善していく治療法により、解決することができるため、やはりADHDだと知能が低いということにはならないでしょう。
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