ADHDの治療法
ADHDの治療法はどの様なものでしょうか。
ADHDの治療法:薬物治療
まずは薬物投与で症状を抑えます。しかし、薬を服用しただけでは基本的な行動特性が治るというわけではありません。薬が効いている間だけは行動の抑制がきくようになり、また、集中力が増して授業にも身が入るようになり、学習がスムーズに出来るようになります。
さらに周りの状況を学べるようになり、自分の行動がどんな物なのかを分かるようになり、成長するにつれて次第に社会性が身につき、やがて薬を飲まなくても過ごせるようになる可能性があります。
ADHDの治療法:行動療法
薬を使わない方法には「行動療法」があります。
ADHDの子供の行動は、本人が意識して行っている物ではありません。その為、説教をしても行動に大きな変化は見られません。
「行動療法」は「状況反射」の研究から生まれたものです。やってはいけない事をしてしまったら、本人にとって嫌なことをし、逆に良い行動をした場合は本人によって嬉しい事をするのが行動療法です。
これを繰り返すことにより、「これはしてはいけない事だ」「これはしたら良い事だ」という事を体に憶えさせます。
ADHDの治療法:環境変容法
また、ADHDの子供は集中できる時間が短く、気が散りやすいです。そんな子供が集中しやすい環境を作ってあげるのが「環境変容法」です。
例えばADHDの子供が学校で勉強をしているとします。始めは集中していますが、誰かが消しゴムを落としてしまいます。するともう勉強よりも消しゴムの事で頭がいっぱいになってしまい、突然立ち上がったり、自分の消しゴムに集中してしまいます。
「環境変容法」は子供の注意が他に移らないように環境を整えることを言います。例えば、教室や家の中をスッキリとシンプルにする事で、子供の視野に入る情報を少なくし、注意が他にそれないようにする事が出来ます。また、授業の進め方や教材の工夫によっても集中しやすい環境を作れると言われています。
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