ADHDの治療法:心理療法
ADHDの治療法として、心理療法があります。薬物を使わずに行う治療です。
プロのカウンセラーや心理士と一緒に行います。
効果的な心理療法は
- 潜在意識
- 思考だけではなく、環境、行動パターン、イメージ、感情など
この2点を活用して行われます。
例を挙げると、以下の様な療法を取ります。
解放志向ブリーフセラピー
多くの心理療法では問題の原因を探る事によって問題解決を行いますが、非常に時間がかかります。それに対し、解放志向ブリーフセラピーは「何故こうなってしまったのだろう」ではなく、「これからどうなりたくて悩んでいるのだろう」と、問題の原因ではなく問題の解決像に焦点を当てます。
何か問題事があるとつい「その問題に立ち向かう」という姿勢を取ってしまいますが、問題に立ち向かうという事が問題解決を遅らせてしまいます。
その為、「潜在的な問題解決資源(リソース)」を重視して問題解決を行います。
例えば、AさんがBさんよりも上手く物事を解決できない事があれば、「何故解決できないのか」では無く、「Aさんだからこそ持っているリソースを活用して、どの様に問題を解決するか」という様に解決法を変えます。
- 上手く行っている事は変えない
- 上手く行った事があるのなら、またその方法を使ってみる
- 上手く行かない事は続けず、違う方法を使ってみる
この3つのルールを意識して問題を解決します。
イメージワーク
脳は言葉ではなくイメージで記憶しています。例えばりんごを思い出したときは「りんご」という言葉では無く、りんごの色や形、香りや味を思い浮かべます。
イメージワークはこの様な脳の特徴を利用した心理療法です。
例えば何かに行き詰った時「前に壁があって前へ進めない」とイメージします。壁があって前に進めないのであれば、その壁はどの様な壁なのか、それを越えた先に何があるかをイメージの中で体験させます。
また、自分自身を動物に例えさせます。人は自分自身の事を知っているように見えて、実は主観的にしか捉えていません。
その為、自分自身を動物に例えさせることで思わぬ自分に気付く事が出来るようになります。
他にも心理療法の方法はあります。薬を使わずに治療を受けたい場合は、医療機関のカウンセラーや心理士に相談してみてはいかがでしょうか。
スポンサーリンク