ADHDが誤診される場合
ADHDと誤診
ADHDは医療の歴史上においても非常に新しく定義された症状であり、個人での判断はもちろん専門機関での診断にも誤診の可能性は残っています。
特に他の症状と併発している場合は判断が難しく、誤診されることもしばしばあります。
特徴
成人の場合は精神科や心療内科、カウンセリングを受けることで診断されますが、次のような症状と誤診されることもあります。
- 鬱病
- 統合失調症
- アスペルガー症候群
- 躁鬱病
- もともとの性格であると見なされること
- 睡眠時間のすくなさによる同症状での誤診
- バイブレーション機能のついた物を身につけ、その習慣からおこる症状での誤診
診断には臨床心理士が検査を行っていること、MRI・脳波を調べる機械のあるクリニック・病院であること、ADHDの診察を行っているクリニック・病院であることなどが重要です。
誤診のパターン
誤診は専門機関でも次のようなパターンで起こることがあります。
- 幼少時の場合、昼は活動的で夜は落ち込み、集中力・学習能力の低下があるためADHDとみなされる
- 別の要因があるのに、安易に脳の機能障害と見なされる(大人・子供問わず)
- 子供時代からADHDらしき症状の発現があったという問診だけで、診断をあまりせずに大人でも継続している(治っていない)と見なされる
- 慢性の睡眠不足と不規則な食生活、デジタル機器などによる過度のストレスによって起きている諸症状による誤診
誤診を防ぐためには病院選びが非常に大切です。医師やカウンセラー、臨床心理士によってADHDを診断する技術や知識に差があるためです。
注意点・具体的治療法
専門機関に行くことが決定したら、まず最初に初診時は医師・カウンセラーに自分が調子の良い時と悪いときは何がどれ位の量・質で出来るか報告すると良いでしょう。
自分はなぜ診断を受けに来たか(カウンセリングシートもありますが、疑問点、効きたいこと、調子の波などを自分で明確にしていくのもより正確な診断が受けられます)具体的に伝えると良いでしょう。
カウンセリングを行う臨床心理士・カウンセラーさんにも同様に伝え、受診当日の様子を伝えると良いでしょう。
カウンセリングは一定期間の間、数回行うと信憑性が増します。治療結果の推移もわかり納得のいく治療を受け続けることが出来ます。
もし診断に納得がいかない時は、セカンドオピニオンとして別の医師・カウンセラーをつけるのも良いですが、複数の診断結果で混乱を招く場合もあるので「どうしても」という場合に限りましょう。
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