高齢者のADHD
本来ADHDで無い人が高齢になってからADHDになる、という例はありません。
ADHDは先天的な症状であり、後天的に発症する事は無いからです。
その為、高齢者になってからADHDの様な症状が現れた場合、実は子供の頃からADHDであったが気づかれなかったか、またはADHDではなく老人性の認知症が起こしている症状である可能性が高いです。
じっとしていられない
ADHDでよく見られる「じっと座っていられない」「いつの間にかどこかに行ってしまう」という症状は、認知症でもよくある事です。話をしている途中で急に立ち上がり、どこかへ行ってしまう事はよく起こります。また、認知症になると家の周辺を徘徊する人も居ます。
興味がある物に対して集中しすぎる
ADHDの人には興味のある物に対して集中しすぎ、非常にこだわりますが、認知症の人の場合、食事に同様のこだわりを持ち、一度気に入ったご飯やおやつがあると毎日同じ物ばかりを選んで食べてしまう事があります。
もし、幼少期の頃からADHDの症状が見られなく、高齢化した際にADHDの様な行動を起こしてしまう場合、家族が付き添って精神神経科や心療内科などの病院へ連れて行き、医師にADHDなのか認知症なのかを診断をしてもらう必要があります。
※人によっては幼少時にADHDとは気づかれず、40歳を過ぎてからADHDであると初めて診断される例もあります。
ADHDも認知症もどちらも脳の機能障害の一つです。しかし同じ治療法で改善する事は出来ませんので、医師に診断をして貰う必要があります。
もし認知症と診断され、問題行動を何度も起こしてしまう場合、それを防止する為にも、気分を穏やかにする薬などの処方をしてもらいましょう。
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