ADHDの男女比

ADHDの男女比

ADHDの男女比

ADHDの男女比とは

ADHDは、大人で100人に1〜3人居るとされ、男女間で言うと男性の方が女性の約3〜5倍いると言われています。

 

男女間の違い・特徴

ADHDは男女共通の症例が多いものの、男女間で異なった発現もあります。

  • 男性での発現は8歳前後からと言われている
  • 女性の発現は12歳前後が多い
  • 男女比は4:1という説もある
  • 男性は多動、女性は不注意が多いとされている

男女の発現年齢の違いと多い症例の違いは、男女での「脳の仕組み」、「脳の働き方の違い」によるためだと考えられています。

 

注意点

男性と女性では、この他にも微細な違いがあります。男性が多いのは「行為障害」(暴力、反社会的行動など)「アルコール依存」の比率が女性に比べて高いようです。

 

また反対に女性では抑鬱症(落ち込み、眠れない、意欲低下)、パニック障害(胸の動機、大量の汗、身体が震えるなど)、不安障害(日常的にあらゆる物が恐怖の対象になる)などが男性より多く見られる傾向があります。

 

また、脳の構造的違いとは別に男女の社会的立場の違いにより症状の発露や悪化、改善が違ってきます。

 

特に女性はADHDには不得手な仕事が多い事務職に従事している方も多く、そのミスや叱責で自尊心の低下、自己評価が下がる、元来ストレスに弱い脳構造のため、不安を解消したいと切に願う、判断力低下による衝動性(計画外の衝動的買い物など)などが二次障害を発現させたり強めたりする傾向があります。

 

あらかじめ周囲の人にうつ病や依存症になりやすいことを伝え、注意を促してもらえるよう依頼しておくのも良いでしょう。

 

男性だから、女性だからと必ずしも当てはまるわけではありませんが、周囲に「もしかしてADHDかな?」という疑いがあり、本人も気づいていない場合などに目安にしてみてください。

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