ADHDの時間感覚
ADHD(注意欠陥多動性障害)に限らず、発達障害の方々は、さまざまな感覚において、健常者とは違う感じ方をしています。
その中の1つに、時間感覚があります。ADHDの方は、時間に対してどのような感覚を持っているのでしょうか。
ここでは、ADHDと時間感覚について説明していきます。
ADHDの方の時間の感じ方
ADHDの方の症状の特徴の1つに、時間を守るというのが難しいというのがあります。計画を立てるのが苦手だったり、決められた時間に家を出るなどの行動を苦手とする方が多いのです。
たとえば、9時に家を出ないといけないとわかっていて、それに向けて準備をしていたとしても、なぜか9時直前になっても、余裕を持って準備をしていたりするのです。
これは、ADHDの方の時間に対する感覚が鈍いために起こることです。本人は遅てもいいと思っているわけではないのですが、時間が有限なものと認識できず、危機感を感じづらいのです。例え、それが大事な面接などの用事だったとしてもです。
また、危機感を感じたとしても、時間の感覚自体が治るわけではないので、なぜかもう9時になっていた、また遅刻だ・・・というような現象が起きてしまいやすいのです。
それを避けようとして早めに行動すると、今度は決められた時間に対して早すぎる行動をしてしまったりします。
ADHDの方が、自分の時間に対する感覚がずれていると自覚できたとしても、それを踏まえて時間配分することは簡単なことではないようです。
時間感覚に対する対策
決められた時間に対して、早すぎる行動をしても遅くなるよりはいいので、そうできるなら、そうしてもいいかもしれません。
早すぎるのはちょっと・・・と思うのなら、まずは時間が有限のものであると深く理解するために、タイマーなどを使ってみるのはどうでしょう。
この行動に10分時間をかける。と決めたら、10分タイマーをセットしてみるのです。最初は10分以内で終わらないでしょう。しかし、時間が過ぎているということは自覚できます。
それを繰り返していれば、やがてなんとなく10分を感覚で掴めるようになってくるでしょう。
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