ADHDは作られた病という意見について
「ADHDが作られた病」という意見の根拠
この意見は「ADHDの父」と言われるレオン・アイゼンバーグが名付け親です。
そのアイゼンバーグ氏が死の直前に「ADHDは作られた病の典型である」という言葉を残しています。
ADHDは言葉の誕生と病気の発見の相乗効果で結果的に薬の売り上げも激増しているため、これが否定的意見の根本にもなっています。
ADHD否定派意見
「作られた病」である、という意見に関しては次のようなものがあります。
- 「病」を作ることで「病人」を作り、処方させる薬の需要を増やそうとする陰謀である
- ADHDに限らず様々な病気(鬱など)で苦しんでいる。儲けに荷担するような学説を立てて欲しくない
ADHD肯定派意見
一方、作られた病ではない、という意見に関しては次のようなものがあります。
- 薬の「過剰投与」を安直に「製薬会社の作った病だから存在が間違っている」というのはどうかという意見
- 実際に投薬で改善している人も居るので、安易に「偽の病」とするのは間違っている
- ADHDの権威はパサマニック、ラッセル・バークレーであり、レオン・アイゼンバーグではないという意見
- 日本はむしろアメリカなどと比較して病気への理解が過剰に少ない。安易に比較することではない
注意点・まとめ
精神医療系のお薬は開発に莫大な資金が必要であり、発売された後もエビデンス(医学的根拠)が少ないことから否定的な意見が多いのも頷けます。
ですが、ストラテラをはじめとするADHDのお薬で改善が見られている人も世界中に確かに多く存在しています。
副作用、効かない等の個人差も当然存在しますが、肯定的意見にせよ否定的意見にせよ鵜呑みにはせず、必ず自分で確かめて最善の治療と経過を見るのが必要です。
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