大人のADHD
ADHDは年齢が上るにつれて見かけ上の「多動性」は減少するため、かつては子供だけの症状であり、成人になるにしたがって改善されると考えられていました。
しかし近年は大人になっても症状が残る可能性があるとされています。
では、どのような特徴があるでしょうか。「他動性」「衝動性」「不注意」の3つに分けて紹介します。
他動性
- 常に落ち着かない(キョロキョロと周囲を見渡してしまう、机をコツコツと指で叩いてしまう等)
- 椅子等に座っている時に貧乏ゆすりをしてしまう
衝動性
- 思ったことをすぐに口に出してしまう
- ついつい衝動買いをしてしまう
不注意
- 仕事などでケアレスミスを繰り返す
- 忘れ物や無くし物が多い
- 誰かとした約束の時間を守れない
- 時間管理が苦手
- 仕事や作業を順序だてて行う事が難しい
- 片付ける事が苦手
以上に挙げた項目には、1つや2つ位なら自分でもある、という方が多いと思いますが、当てはまる項目があまりに多い場合、ADHDである可能性も考えられますので、一度精神神経科で診断を受けることをお勧めします。
これまでに書いたADHDについての文章は、大人にも当てはまる事が多いと思います。まずは正しい診断・検査を受け、今後どの様にするべきかを考える必要があります。
特に大人に関しては、これから誰かと結婚をし、子供が出来る可能性が子供の頃に比べて間近に迫っています。いつまでも親に頼るわけにはいきません。いずれは自分が親になるのです。
親になった時に、「他動性」「衝動性」「不注意」を子供の前に晒すと、子供は誰に頼って良いのか分からなくなるかもしれません。また、子供もADHDである場合は、自分のパートナーに負担をかけてしまいます。
自分がADHDかもしれないと気付いたら、すぐに正しい診断を受けましょう。
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