ADHDの恋愛:過集中
ADHDの人は興味がある物事に対して驚くような集中力を見せますが、その物事の中には恋愛も含まれます。
人によっては「過集中」状態になってしまう場合もあります。
過集中とは
「過集中」とは、興味関心を持った物事に没頭して、時間も忘れ、人から声をかけられても聞こえなくなる位に集中する事です。自分の体がどんなに疲れていたとしても気がつかない程に集中します。
ADDで「過集中タイプ」と呼ばれる人は、注意の対象を切り替える事が難しく、考え方や行動が決まったパターンに捕らわれがちで、頑固であり、自分の思う通りに物事が進まないと気がすまない事が多いタイプです。ADHDでも同様のタイプの人は存在します。
過集中状態をそのままにしておくと「虚脱」が起こります。虚脱とは「何に対しても集中が出来なくなる」状態の事を言います。過集中から離脱する事に失敗し、特に過集中が長く続けば続いた程、虚脱が起こりやすくなります。
恋愛への過集中の問題点
好きな相手と相思相愛状態であれば、恋愛に過集中状態になっていたとしてもパートナーと上手く関係を築く事が出来、上手く過集中から離脱して適度な交際を続ける事が出来るでしょう。
しかし、ADHDの人が片思いをしている状態で過集中になると、好きになった相手の行動を常にチェックしたり、付きまとい続けたりする可能性があります。好きになられた方がもし好意を持っていなければ、大変な迷惑となります。
また、好きな相手と交際する事が出来るようになっても過集中状態から上手く離脱出来ない場合は「虚脱」が起こり、急に恋愛感情が冷めてしまい、短期間で交際期間が終わってしまう可能性もあります。
また、セックスに過集中してしまうと相手の体に傷を付けても行為を続けてしまいます。
その為、過集中から上手く離脱する為の対策をあらかじめ考えておく事が必要となります。
対策として考えられる事は、片思い状態でも両思い状態でも、お互いによく話し合い、どんな事をされたら不快に思うかという事をADHDの人に理解してもらう事です。
恋愛対象で無い人から付きまとわれている場合はきっぱりと拒絶し、もし両思いで交際に発展した場合は、過集中から離脱する為にある程度の距離はお互いに置くようにし、その代わりに話し合いの機会を増やし、お互いに相手の性格や好き嫌いを理解するように努力しましょう。
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