ADHDと高校
ADHDの方々は、社会のさまざまな集団行動において、悩む場面がしばしばあります。高校生活もその1つです。中学校までは義務教育ということもあり、周りからのサポートをしっかりと受けることができますが、高校ではどうなのでしょうか。
ここでは、ADHDと高校について考えていきましょう。
高校で起こる問題
子どもの頃にADHDが発見できていれば、高校の頃には治療歴10年程度になる方もいらっしゃいますから、そうなるともうADHDにも慣れて、大きな問題は起きなくなっているという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、そうではない方ももちろん少なくありません。
高校でも、もちろん学校にADHDであることを伝えれば、学校からある程度のサポートを受けることは可能です。このころになると、教室で人の迷惑になるようなことをする方は減ってくるでしょう。
しかし勉強面では別です。高校になると、中学の時と違い応用力を求められるような学習内容になったり、範囲が広くなったりするため、ここでつまづいてしまう方というのもいるのです。
また、例え授業中に大騒ぎするようなことがなくなっていたとしても、周囲のクラスメートと仲良くやれるかどうかはまた別の問題です。コミュニケーションに難がある方は、やはりそこで周囲との違いに悩んでしまうかもしれません。
そういうことで悩んでしまうと、中学の時と違い、在籍していれば進級したり卒業できたりするわけではないので、最悪の場合、高校中退になってしまうということも考えられます。
高校生活での対策
まず、高校に入るときには本当にその高校が自分に適しているかを考えることが重要です。もしも、1つの科目が優れて得意だということであれば、高校なら専科のクラスや学校がありますから、そういう高校に進むことで、勉強面での問題がクリアになります。
対人面での問題は周囲が多感な時期ということもあり、難しいかもしれません。しっかりとした治療を受け、症状を薬などで抑えたり、また自分の障害について深く知ることで、対策ができるようになってくるでしょう。
このころになると、周囲にも障害について理解を示せるような同級生が増えてきますから、信頼できる友達を作れば、自信につながるのではないでしょうか。
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